三鍋王子跡 みなべおうじあと
地域 | 日高地域 |
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所在地 | 日高郡みなべ町北道 |
指定年月日 | 昭和33年4月1日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 北道区 |
管理団体 | みなべ町 |
解説
熊野参詣道は丹河(たんが)地蔵堂のイチョウの大木の下を経て、三鍋王子社に至る。『中右記(ちゅうゆうき)』に当社の名が見え、平安時代には既に存在していた。『熊野御幸記』には後鳥羽上皇が「絹六疋(ぴき)、綿百五十両、馬三匹」を奉納したとあり、特別な配慮がなされていたようである。三鍋王子社は明治10年(1877年)に現在の鹿島(かしま)神社に合祀された際に社殿も移されたため、跡地には小さな祠(ほこら)が建てられている。また、境内には小栗判官(おぐりはんがん)が水を飲んだといわれる「小栗井戸」がある。