養翠園 ようすいえん
地域 | 海草地域 |
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所在地 | 和歌山市西浜1164 |
指定年月日 | 平成元年12月8日指定、平成25年3月27日追加指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 名勝 |
所有者 | 株式会社養翠園 |
解説
水軒川(すいけんがわ)に沿った西南方の一角、大浦(おうら)湾に直面した景勝地に、第10代紀州藩主徳川治宝(はるとみ)が西浜御殿(にしはまごてん)の一部として文政年間(1820年代)に営んだ別邸である。外部から海水を取り入れる潮入式池泉回遊(しおいりしきちせんかいゆう)庭園で、東西に長い池を主体に、その中央部に三つの反り橋を持つ西湖(さいこ)堤があり、池の西側に書院(養翠亭(ようすいてい))を配している。平明な地割で、庭園、建築ともよく旧態を残し、江戸時代末期の大名庭園の様子を知る上で貴重である。