ユネスコの「世界遺産」って何だろう

「世界遺産」とは、その価値を平和で幸せな世界の構築に役立てるため、世界各国がカを合わせて保護していくことを決めた「文化遺産」や「自然遺産」 のことです。

世界遺産に登録されるには、1972年にユネスコ総会で採択された「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」（略して「世界遺産条約」）にもとづ き、毎年1回世界のどこかで開催される「世界遺産委員会」の厳しい審査に合格しなければなりません。その際、それぞれの国における評価だけでは不十分で、 世界を見渡して高い価値を持つことが必要です。
毎年の登録件数には限りがあり、2023年9月の時点で世界に1,199件、そのうち下の一覧表に示した25件が日本にあります。ユネスコでは 国ごとに登録年度と登録基準を記した「世界遺産一覧表」を公開しているので、一度開いてみて下さい。世界には様々な文化や自然があり、その中で私たちの暮 らしもあることがわかります。
世界遺産を、災害や開発、観光公害などから守り、かけがえのない価値を未来へと確実に引き継ぐため、パリにある「世界遺産センター」を中心に、各国 政府や県、市町村、地域の人々が手をつなぎ、保護のための真摯（しんし）な努力が続けられています。

日本にある世界遺産