島影家住宅主屋 しまかげけじゅうたくおもや
員数 | 1棟 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市紀三井寺1142 |
時代 | 昭和11年 |
指定年月日 | 令和3年2月26日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
紀三井寺(きみいでら)門前近くの熊野街道沿いに建つ、繊細な格子を構えた端正な造りの住宅である。傾斜のある街道沿いに緑泥片岩(青石)を積み、敷地を造成している。
主屋は平屋建、入母屋造、瓦葺で、昭和11年(1936年)に建設された。玄関には矩形に整形した石材の階段を設け、限られた奥行きの中で格式あるアプローチを実現している。内部は玄関の北に六畳間、南に食堂を配し、西には二間を南北に並べる。栂(つが)材を多用する栂普請(ぶしん)の住宅で、座敷の天井板には屋久杉を用いるなど、材料や意匠に凝った上質な造りである。