友ヶ島灯台 ともがしまとうだい
員数 | 1基 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市加太字苫ヶ沖島2673-1 |
時代 | 明治5年 |
指定年月日 | 平成27年11月17日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 国土交通省 |
解説
紀淡海峡に位置する沖ノ島西端に建つ洋式灯台で、慶応3年(1867年)、江戸幕府が兵庫港の開港に備え、イギリスとの間で建設を約定した5基の灯台のうちの一つ。その建設は明治政府に引き継がれ、本灯台は明治3年(1870年)に起工、同5年(1872年)に竣工した。設計は、政府の招きで来日したイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンである。当初は現在地より約25メートル西にあったが、明治23年(1890年)、砲台の建設に伴い現在地に移設された。
石造、建築面積55平方メートル、高さ12メートルで、円筒形の灯塔に半円形の附属舎が取り付く形式とする。頂部は鉄板でドーム状に作る。我が国最初期の洋式灯台の一つとして貴重であり、今なお現役の施設として船舶交通の安全に寄与するとともに、地域の人々にも親しまれている。