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坂部家住宅 さかべけじゅうたく

坂部家住宅1
員数 3棟
構成要素 離座敷(はなれざしき)、乾蔵(いぬいぐら)、門長屋(もんながや)
地域 海草地域
所在地 和歌山市府中875
時代 江戸時代末期~明治前期、昭和前期
指定年月日 平成27年3月26日登録
指定等区分 国登録
文化財分類 有形文化財(建造物)
所有者 個人

解説

かつての地主の屋敷で、離座敷は、敷地中央に建つ主屋の東に接続し、南と北が庭に面する。昭和初期の建築と伝わる。6畳と4畳半を南北に並べ、屋根は瓦葺とする。小規模ながら全体的に丁寧な仕事で改変箇所も少ない。
乾蔵は敷地の北西隅に建ち、明治前期頃の建築と考えられる。土蔵造2階建、瓦葺で、東面に戸口を開く。外壁は白漆喰で腰板を張り、窓の庇(ひさし)廻りも漆喰で丁寧に仕上げる。
門長屋は江戸時代末期に遡る建築と考えられ、西面し、正面間口は19メートル、屋根は瓦葺とする。門通りの両側にウマベヤ等の部屋を並べる。内部は一部改装されているが、漆喰壁に腰板を張る外観は伝統的な形式を良く残し、旧家の正門として景観上も重要な役割を果たす。