東光寺 とうこうじ
員数 | 2棟 |
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構成要素 | 本堂、山門 |
地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 東牟婁郡北山村竹原296 |
時代 | 江戸時代末期 |
指定年月日 | 平成26年4月25日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 東光寺 |
解説
竹原(たけはら)地区に所在する曹洞宗寺院で、この地を中世に支配した竹原氏による創建と伝えるが、現在の東光寺の開山は江戸時代前期と考えられている。
本堂は桁行9間半、梁間6間、切妻造、瓦葺、平入(ひらいり)で、方丈形式本堂の下手に庫裏(くり)を接続した造りになる。本堂内陣はケヤキ材が多用され、上手2室は栂(ツガ)の良材を用いた端正な座敷とする。庫裏部は差鴨居を用いた剛健な造りとし、鴨居上は板壁となる。弘化4年(1847年)、本宮の御宮大工による建立が棟札より明らかである。屋根に反りはなく、妻面にガンギを取り付ける。地方色ある外観と、内部の正統的な堂宮の造りとが融合する点に特徴がある。
山門は、一間一戸、瓦葺の小規模な四脚門(しきゃくもん)で、文久元年(1861年)の建立が棟札より判明する。寺院の表構えとして景観上も重要な役割を果たす。