豊島家住宅主屋 とよしまけじゅうたくしゅおく
員数 | 1棟 |
---|---|
地域 | 伊都地域 |
所在地 | 橋本市清水226 |
時代 | 江戸時代後期 |
指定年月日 | 平成26年4月25日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
造り酒屋を営んでいた家で、高野街道に沿って屋敷地を構える。主屋は天明3年(1783年)に建てられた町家建築で、木造平屋建一部2階建、本瓦葺。正面外観は本瓦葺の庇(ひさし)を付け、1階は格子を建て込み、2階は軒まで漆喰で塗り込めて虫籠(むしこ)窓及び格子窓を開ける。屋根に煙出しを載せた重厚な外観である。内部の土間は梁も太く豪壮で、入口には摺揚戸(すりあげど)が残る。床上部は表側にマチノマ、ナカノマ、オクが並び、オクは床の間と付書院が備わる座敷である。背面側にダイドコロ、ナンドの各室が並ぶ。
内外ともに近代的な改造が少なく、当地の伝統的な町家の造りを良く伝える。棟札により建築年が判明する点も貴重である。