山本家住宅 やまもとけじゅうたく
員数 | 7棟 |
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構成要素 | 主屋(しゅおく)、内蔵一(うちぐらいち)、内蔵二(うちぐらに)、隠居所(いんきょじょ)、赤倉(あかぐら)、門、石塀(いしべい) |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 海南市阪井679 |
時代 | 江戸末期~昭和時代 |
指定年月日 | 平成19年10月2日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
薬種(やくしゅ)・棕櫚商(しゅろしょう)を営む商店とその住宅で、明治後期から昭和初期にかけて建てられた。国道沿いに主屋、事務所、店蔵が建ち並び、その背後に内蔵、少し離れて隠居所と赤倉が建つ。
このうち、主屋は江戸時代に遡る建物と考えられるが、明治39年(1906年)に増築された座敷部分は当時珍しい3階建で、欄間や襖の引手など細部に趣向を凝らし、屋根には棕櫚の葉をかたどった鬼瓦を載せる。南に庭園を築き、緑泥片岩(りょくでいへんがん)を積み上げた美しい石塀で囲む。
当地区の地場産業の有力商家の構えが全体としてよく保存されており、貴重である。