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樫野埼灯台旧官舎 かしのざきとうだいきゅうかんしゃ

員数 1棟
地域 東牟婁地域
所在地 東牟婁郡串本町樫野1006-1
時代 明治3年
指定年月日 平成15年9月19日登録
指定等区分 国登録
文化財分類 有形文化財(建造物)
所有者 串本町

解説

明治3年(1870年)完成。R・H・ブラントンが来日後最初に建設した灯台官舎。ブラントンは明治政府が英国より招いた土木技師で、我が国における洋式灯台の父と呼ばれる。明治元年(1868年)に来日以来帰国するまでの8年間に、本官舎と同形式のものを全国各地に建設した。
石造平屋建、屋根は寄棟造、桟瓦葺。石材は対岸の古座川の宇津木(うつぎ)から運ばれた。外観は装飾的要素が無く極めて素気無いが、それはブラントンが土木技師であったことと、当時はまだ本格的な建築家が来日していなかったことによる。内部は中央に廊下を取り、向かって左に暖炉を備える部屋があり、奥にもいくつかの部屋があるが、どのように使われたかは不明。
近隣の潮岬灯台にも官舎があり、現役の灯台施設として使われているが、これは樫野埼とほぼ同時に完成した双子の官舎である。日本開国を象徴する建造物として全国的に見ても貴重である。

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