阿弥陀寺大師堂 あみだじだいしどう
員数 | 1棟 |
---|---|
地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町南平野2270 |
時代 | 室町時代 |
指定年月日 | 昭和56年7月13日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 阿弥陀寺 |
解説
那智の妙法山(みょうほうざん)の中腹に位置する。ここは奈良時代から法華経修行の僧の道場であった。弘仁6年(815年)には空海が修行し、阿弥陀寺を開基したとされている。
大師堂は宝形造(ほうぎょうづくり)、銅板葺の小規模な三間堂で、堂前面に入母屋造の礼堂(らいどう)を接続する。屋根の宝珠(ほうじゅ)銘から永正6年(1509年)に建立され、紀の川筋の大工が紀南まで来ていることが分かる。紀南地方では数少ない中世建築の一つで、建築年代・大工が確認できる貴重な遺構である。