熊野速玉大社境内(神倉山)(熊野三山) くまのはやたまたいしゃけいだい(かみくらやま)(くまのさんざん)
構成要素 | 附石段 「下馬」標石(附指定は県指定史跡) |
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地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 新宮市新宮 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 熊野速玉大社 |
解説
市街地の西にそびえる権現山(ごんげんやま)の主峰から南に下ったところに高さ約100メートルの断崖絶壁がある。この絶壁を形成する山を神倉山といい、神倉神社が祀られている。境内には数個の巨岩があり、その中の一つはヒキガエルに似た形から「ゴトビキ岩」と呼ばれている。この岩の間から、銅鐸の破片や経塚が発見されており、古代から信仰の場として神聖視されてきた山であることが分かる。
麓から神社までは源頼朝が寄進したと伝える538段の石段があり、石段下の「下馬」の標石(県指定史跡)は、寛文12年(1672年)に奥州の大銀与兵衛盛道(おおしろがねのよへえもりみち)が熊野三山に7度参拝した記念に寄進したものである。