旧中筋家住宅 きゅうなかすじけじゅうたく
員数 | 6棟 |
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構成要素 | 主屋(しゅおく)、表門(おもてもん)、長屋蔵(ながやぐら)、北蔵(きたぐら)、内蔵(うちぐら)、御成門(おなりもん) 附指定:板絵図1枚、土塀(どべい)3棟 |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市禰宜148 |
時代 | 江戸時代末期 |
指定年月日 | 昭和49年2月5日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
管理団体 | 和歌山市 |
解説
寛延3年(1750年)から6代にわたって和佐組の大庄屋(おおじょうや)を務めた中筋家の住宅である。熊野街道沿いに位置する敷地は広大で、南に表門である長屋門を構え、それを入ると前庭を隔てて主屋が建ち、西側には蔵が3棟建ち並んでいる。
敷地の中央にある主屋は、鬼瓦銘により嘉永5年(1852年)の建築であることが明らかで、20畳の大広間を備え、一部を3階建とした珍しい形式の建物である。
建築年代は比較的新しいが、江戸時代末期から明治初期にかけての屋敷構えがよく残されており、半農半士の地士(じし)である豪農の権威と財力を示す資料として歴史的な価値が高い。