長保寺本堂 ちょうほうじほんどう
員数 | 1棟 |
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構成要素 | 附指定:厨子1基 |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 海南市下津町上689 |
時代 | 鎌倉時代後期 |
指定年月日 | 明治37年8月29日指定/昭和28年3月31日国宝指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 長保寺 |
解説
一条天皇の勅願で長保2年(1000年)に創建されたという。沿革は明らかでないが、13世紀中頃に寺地が移され、さらに14世紀初頭に現在地に移転したという。寛文7年(1667年)に紀州徳川家の菩提寺となり、天台宗に属し、江戸時代を通じて藩の手厚い保護の下に護持され、歴代藩主の墓所が営まれた。
本堂は延慶4年(1311年)の建立で、桁行五間、梁間五間、入母屋造、本瓦葺の建物である。県内の仏堂に多く見られる架構(かこう)形式を用いて外陣(げじん)を広く取っている。外廻りは和様でまとめるが、内陣は禅宗様を大きく取り入れた折衷様の中世仏堂で、その代表作として国宝の指定を受けている。