金剛峯寺徳川家霊台 こんごうぶじとくがわけれいだい
員数 | 2棟 |
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構成要素 | 家康霊屋(いえやすたまや)、秀忠霊屋(ひでただたまや) 附指定:厨子1基、厨子1基 |
地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡高野町高野山681 |
時代 | 江戸時代前期 |
指定年月日 | 大正15年4月19日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 金剛峯寺 |
管理団体 | 公益財団法人高野山文化財保存会 |
解説
元は山内の一寺院であった大徳院(明治期に他の寺院と合併して廃寺)の建物で、寛永18年(1641年)の建立。桁行三間、梁間三間、一重宝形造(ほうぎょうづくり)、向拝(こうはい)一間、軒唐破風(のきからはふ)付き、瓦棒銅板葺(かわらぼうどうばんぶき)で、家康霊屋と秀忠霊屋が並んで建つ。外部は素木(しらき)だが、飾り金具を重ね張りにし、彫刻をふんだんにはめ込み、極めて装飾華美である。内部は全面を漆、彩色、障壁画で飾り立て、須弥壇(しゅみだん)と厨子は蒔絵のあらゆる手法を駆使し、七宝(しっぽう)をはめ込んだ金具を入れ、その空間は当時の装飾技法の粋(すい)が凝縮した見事なものである。