護国院 ごこくいん
員数 | 7棟 |
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構成要素 | 開山堂(かいざんどう)、六角堂(ろっかくどう)、大師堂(だいしどう)、三社権現(さんしゃごんげん)(3棟)、書院(しょいん) |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市紀三井寺1201 |
時代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成28年3月15日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 護国院 |
解説
護国院は「紀三井寺(きみいでら)」と通称され、西国三十三所観音巡礼の第2番札所(ふだしょ)として広く知られる。境内は名草山(なぐさやま)西麓に階段状の寺地を造成し、本堂の建つ中腹の段に六角堂、大師堂、書院を建て、東方上段に開山堂、三社権現を配置する。いずれも近世における札所寺院の構成を示す貴重な建物群である。
中でも開山堂は、前方を吹き放しとした三間堂で、中古の改造を受けているものの古式な平面形式に復原でき、細部装飾も秀逸な江戸時代前期の仏堂である。中世風の形式・技法を継承した特色ある仏堂として高い価値を有する。また、書院は江戸時代後期の建築で、障壁画による華麗な接客空間を備えた本格的な書院建築として貴重である。