慈尊院多宝塔 じそんいんたほうとう
員数 | 1基 |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡九度山町慈尊院832 |
時代 | 江戸時代 |
指定年月日 | 平成6年4月20日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 慈尊院 |
解説
境内の南西隅に位置する。下層柱間三間、銅板葺(元は檜皮葺(ひわだぶき)と思われる)の多宝塔で、大規模で木太く、組物(くみもの)もしっかりと造られている。頭貫(かしらぬき)の木鼻(きばな)や垂木(たるき)などの形式は17世紀前期の様相を伝えており、『高野山文書』に納められている寛永元年(1624年)の棟札の写しと符合する。数少ない大規模で正統的な多宝塔で、史跡としての寺観を整える上でも貴重である。