加太春日神社本殿 かだかすがじんじゃほんでん
員数 | 1棟 |
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構成要素 | 附指定:棟札14枚 |
地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市加太1343 |
時代 | 桃山時代 |
指定年月日 | 昭和6年12月14日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 加太春日神社 |
解説
神社の創建は明らかでない。本殿は、棟札により慶長元年(1596年)11月の「桑山修理亮正榮」(桑山重晴)による建立であることが知られる。一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)で、正面の屋根に千鳥破風(ちどりはふ)と軒唐破風(のきからはふ)を付けた賑やかな建物である。
見所は各部の彫刻であり、構造材をはじめ、木鼻(きばな)や蟇股(かえるまた)、欄間など各種の部材には華麗な装飾が施されている。特に蟇股は、場所によって彫刻の画題を替えており、虎や唐獅子、牡丹などのほか、恵比須や大黒天、貝類や伊勢海老など、地域における当時の生業に密着したものを細かく彫り出して所狭しと飾り立てている。また、各部材には華やかな極彩色の跡が見られ、当時の豪華さを偲ばせている。