用語集
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梵音具【ぼんおんぐ】
打ち鳴らして音を出す仏具。
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本地垂迹説【ほんじすいじゃくせつ】
日本固有の神は仏が人々を救済するために現れた仮(権)の姿であるとする考え方。例えば、熊野本宮大社の主祭神・家津御子大神は阿弥陀如来、熊野速玉大社の主祭神・熊野速玉大神は薬師如来、熊野那智大社の主祭神・夫須美大神は千手観音と同体であるとされた。
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梵鐘【ぼんしょう】
寺院の鐘楼に吊り下げ、撞木(しゅもく)で撞き鳴らす仏教法具。釣鐘。仏事・法会などのために用いるほか、時刻を知らせるためにも用いられた。
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本陣【ほんじん】
江戸時代の宿場などに設けられ、大名・公家・幕府役人などの身分の高い者が宿泊・休憩した旅館。地元の有力者である庄屋などの屋敷が本陣として指定され、一般の旅館(旅籠)とは異なり、庶民の利用は認められていなかった。
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孫庇【まごびさし】
より広い室内空間を確保するため、通常の庇の外側に付け足された庇。又庇(またびさし)とも。
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末法思想【まっぽうしそう】
釈迦入滅後1000年を正法(しょうぼう、しょうほう)、次の1000年を像法(ぞうぼう)、その後1万年を末法(まっぽう)とし、仏の正しい教えが衰退し、混乱した世の中になるという思想。1052年(永承7年)から末法の世になるとされた。
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回舞台【まわりぶたい】
舞台の床面の中央を大きく円形に切り抜き、その下部にある心棒(しんぼう)を操作して床面を回転させる装置。主に場面転換のために用いられる。
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政所【まんどころ】
荘園の財政事務などを司る現地支配機関。
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御子神【みこがみ】
神社の主祭神からその子供の神として分かれ出た神格。
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瑞垣【みずがき】
神社・神域の周囲に設けられる垣根。玉垣とも。