用語集
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校木【あぜき】
校倉の壁体を造るために積み重ねられる水平材。日本で見られる校木の断面形状はほぼ三角形である。
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校倉造【あぜくらづくり】
垂直材である柱を用いず、水平材の校木を井桁状に積み重ねて壁体を造る古来からの建築工法。奈良市の東大寺正倉院校倉(国宝)が代表例。
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洗い出し【あらいだし】
モルタルやコンクリートなどの塗装の表面が完全に固まる前に水洗いし、砂利・玉石などの骨材を浮かび上がらせる伝統的な左官仕上げのこと。土間・塀などに見られる。
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現し【あらわし】
柱・梁などの構造材を露出させる仕上げのこと。一方、通常の仕上げをする場合は、これらの構造材は壁紙・天井板などの仕上げ材に覆われて見えなくなる。
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家元【いえもと】
伝統芸能の一流派の最高権威を象徴する家。また、その家の当主個人をいう。茶道・華道・香道などに見られる。
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イコモス【いこもす】
国際記念物遺跡会議(International Council on Monuments and Sites:ICOMOS)の略称。ユネスコ世界遺産センターからの依頼を受けて、世界遺産リストへの登録推薦を受けた文化遺産(複合遺産の文化遺産の価値を含む)の専門的調査や審査を行い、世界遺産委員会に審査報告を行う。また、文化遺産の保全状況の監視や国際的援助要請の審査なども行う。
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倚像【いぞう】
倚子(腰掛け)に腰を下ろすように座り、両脚ともに前に垂下する姿の仏像。
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一文字瓦【いちもんじがわら】
軒先側の瓦の下端が直線状になっている瓦。これを用いて屋根を葺くと、軒先が一直線に揃う。
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一里塚【いちりづか】
全国の主要な街道の道端に築かれた塚。一里(約3.927km)ごとに設けられ、塚の上には松などの樹木が植えられた。
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伊派【いは】
中国明州出身の伊行末(いぎょうまつ、いのゆきすえ)を祖とする石工集団。伊行末は鎌倉時代初頭に来日し、南都焼討後の東大寺の復興に携わった。