亀山城跡 かめやまじょうあと
員数 | 6,566平方メートル |
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地域 | 日高地域 |
所在地 | 御坊市湯川町丸山字古池谷 |
時代 | 中世 |
指定年月日 | 平成28年3月15日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 御坊市 |
解説
亀山城跡は、県内最大規模を誇る中世山城で、当時、日高地方を拠点として有田・牟婁地方に勢力を伸ばした室町幕府奉公衆の湯川氏の居城である。日高平野の北端部、標高121メートルの亀山頂上付近に立地し、麓には平時の館である湯川氏館跡が位置する。
城は頂上部に大規模な土塁や高い切岸(きりぎし)を巡らせる2段の主郭と、派生する小尾根部上と山腹を取り巻くように長く伸びる腰曲輪(こしぐるわ)及び帯曲輪を階段状に配置し、惣廻は2キロメートルほどとなる。麓の館は居館と方形区画、庭園が存在し、各地の守護所に匹敵する規模を持っている。
湯川氏の城館は、平時の館と詰めの山城が一体化して築かれた戦国期に典型的に見られる「根小屋(ねごや)式城郭」と呼ばれる構造で、武家の領域支配が低調であった紀伊国内では、数少ない事例である。