みなべ町沖のオオカワリギンチャク生息地 みなべちょうおきのおおかわりぎんちゃくせいそくち
地域 | 日高地域 |
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所在地 | 日高郡みなべ町堺沖 |
指定年月日 | 平成27年1月15日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 天然記念物 |
管理団体 | 和歌山県 |
解説
オオカワリギンチャクは、イソギンチャク目カワリギンチャク科に属するイソギンチャクで、平成16年(2004年)に新種として発表された。体部直径は約3センチで、数十本の触手を持ち、触手を含めた直径は約10センチである。クラゲの蛍光タンパク質と同類の物質が体内にあり、全身が明るい淡黄色を帯びるのが特徴である。雌雄異体であるが、その生態については未解明な部分が多い。
分布域は日本の太平洋沿岸のうち、みなべ町沖から東京都の伊豆大島周辺にかけての水深35~100メートルの海域と見られるが、これまでに生息地として確認されたのは数か所に過ぎず、世界的に見ても希少な海産生物である。中でもみなべ町沖は唯一の群生地として確認されている海域であり、岩礁で群生する様子はあたかも花畑のようで、特異で神秘的な海中景観を見せる。