生石神社社叢 しょうせきじんじゃしゃそう
解説
生石神社は生石ヶ峰(おいしがみね)の中腹にあり、高さ30メートル以上の巨岩を御神体とする神社である。御神体の巨岩は神の降臨する依り代として、永祚元年(989年)に一夜のうちに生じたという伝説を持つ。
社叢は、この神社の西側に位置しており、ブナ科コナラ属の常緑高木であるアカガシを主体とした自然林が良好な状態で保存されている。社叢中、最大のアカガシは幹周5.45メートル、樹高20メートル、樹冠は直径20メートルほどに広がる大樹である。この周囲に幹周3~4メートルのアカガシが生育しており、順調に世代交代が行われていることが窺える。