補陀洛山寺境内(熊野三山) ふだらくさんじけいだい(くまのさんざん)
地域 | 東牟婁地域 |
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所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町浜ノ宮348 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 那智山青岸渡寺 |
解説
熊野速玉大社から海岸伝いに南下した、熊野参詣道(中辺路)が内陸の那智山に向かって西へ折れる浜の宮に位置し、近年改築された本堂の厨子内には重要文化財の本尊千手観音像が祀られている。
仁徳天皇の時代にインドから熊野の海岸に漂着した裸形上人(らぎょうしょうにん)が開基したと伝えられる。平安時代から江戸時代にかけて、僧などが小舟に乗って南方洋上の観音浄土・補陀落山(ふだらくさん)を目指す補陀落渡海(とかい)の宗教行事が行われたことで有名な寺である。
熊野那智大社の主祭神の本地仏である千手観音を本尊とし、熊野三所権現(くまのさんしょごんげん)を祀る浜の宮王子と隣接するもので、神仏習合の信仰形態を示している。