花山法皇御籠所跡 かざんほうおうおこもりじょあと
地域 | 東牟婁地域 |
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所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
指定年月日 | 昭和33年4月1日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 熊野那智大社 |
解説
花山法皇が修行のため籠もった場所で、那智大滝の上からさらに100メートル離れた原始林中に所在し、まさに深閑の極みを呈する一画である。この遺跡のそばには「円成寺」という寺院があったが、堂宇は現存せず、石垣が跡を留めているに過ぎない。御籠所跡からは、江戸時代に古瀬戸(こせと)の四耳壺(しじこ)と山茶碗(やまじゃわん)(県指定)が出土した。法皇の愛用品であるとの見立てにより、寛文年間(1661年~1673年)に藩主徳川頼宣が石櫃(いしびつ)を寄進し、これらを納めた。