八上王子跡(熊野参詣道 中辺路) やかみおうじあと(くまのさんけいみち なかへち)
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 西牟婁郡上富田町岡1382,1383 |
指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更、平成24年1月24日追加指定、平成27年10月7日追加指定・名称変更、平成28年3月1日追加指定、平成30年2月13日追加指定、令和4年11月10日追加指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 八上神社 |
管理団体 | 上富田町 |
解説
田辺から八上峠を越した山裾に所在し、『熊野御幸記(くまのごこうき)』に「ヤカミ王子」と記されている。天仁2年(1109年)の藤原宗忠の『中右記』には、田辺から山を越えて「新王子社」に奉幣(ほうへい)したことが記され、この新王子が八上王子に当たるとされている。
『西行物語絵巻』には、西行法師が熊野詣の折、八上王子の瑞垣(みずがき)に和歌を書き付けている状況が描かれている。また、本殿や拝殿等も描かれており、鎌倉時代の王子社の社殿形式を知る上で非常に貴重な史料である。