稲葉根王子跡（熊野参詣道 中辺路） いなばねおうじあと（くまのさんけいみち なかへち）
| 地域 | 西牟婁地域 |
|---|---|
| 所在地 | 西牟婁郡上富田町岩田3108 |
| 指定年月日 | 平成12年11月2日指定、平成14年12月19日分離・追加指定・名称変更、平成24年1月24日追加指定、平成27年10月7日追加指定・名称変更、平成28年3月1日追加指定、平成30年2月13日追加指定、令和4年11月10日追加指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 文化財分類 | 史跡 |
| 所有者 | 岩田神社 |
| 管理団体 | 上富田町 |
解説
稲葉根王子跡は、王子谷の入口に位置し、富田川（とんだがわ）に面して所在する。『熊野御幸記（くまのごこうき）』に「稲葉根王子」、天仁2年（1109年）の『中右記』には「伊奈波禰王子社」と記されている。特に五体（ごたい）王子と称され、早くから格別の崇敬を受けていた。大正4年（1915年）に岩田（いわだ）神社に合祀され、本殿も移築された。
この本殿は一間社隅木入春日造（いっけんしゃすみぎいりかすがづくり）で、18世紀前期の建立になるもので、王子社の社殿を考える上で貴重な建物である。
