鮎川王子跡 あゆかわおうじあと
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市鮎川 |
指定年月日 | 昭和41年12月9日指定、平成11年2月5日住所改正 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 田辺市 |
解説
『熊野御幸記(くまのごこうき)』には「次にアイカ王子に参る」とあり、この王子が鮎川王子に当たる。鮎川王子社は明治7年(1874年)に対岸の住吉神社に合祀され、本殿も移築された。その跡地は明治22年(1889年)の大水害等により変動したが、鮎川新橋の北詰付近とされている。
移築された本殿は、18世紀前期に建立され、桁行一間、梁間一間、入母屋造妻入(つまいり)、一間向拝(こうはい)付という特異な形式で古式をよく残している。小規模ながら熊野造(くまのづくり)の社殿形式を考える上で貴重な遺構である。