高山寺貝塚 こうざんじかいづか
地域 | 西牟婁地域 |
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所在地 | 田辺市稲成町 |
指定年月日 | 昭和45年8月17日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 高山寺 |
解説
田辺湾を見下ろす標高約30メートルの丘陵地の高山寺境内に所在し、昭和13年(1938年)に発見された。貝塚は丘陵の3か所に点在し、発見された順に第1号貝塚、第2号貝塚、第3号貝塚と名付けられている。
ハイガイ、カキなどの鹹水産(かんすいさん)の貝よりなる貝塚で、貝層の厚いところでは1メートルにも及ぶ。また、出土した土器は、縄文時代早期の厚手の押型文(おしがたもん)土器で、器形は尖底深鉢(せんていふかばち)形である。この土器は「高山寺式土器」と呼ばれ、日本を代表する土器の一つであるとともに、縄文時代早期の年代を決定する標式(ひょうしき)の一つとなっている。