岩内古墳群 いわうちこふんぐん
構成要素 | 1号墳(963.6㎡)、3号墳 |
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地域 | 日高地域 |
所在地 | 御坊市岩内 |
指定年月日 | 昭和54年6月9日指定、昭和55年2月14日追加指定、昭和55年3月4日名称変更 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 御坊市,個人 |
解説
日高川河口から約2キロメートル遡った左岸丘陵に10基以上の古墳があったといわれているが、現在は県指定文化財の2基が確認できるのみである。
1号墳は、一辺最長19.3メートル、高さ3.2メートルの方墳で、横穴式石室を持つ。副葬品として銀線蛭巻太刀(ぎんせんひるまきたち)や漆塗りの木箱、須恵器(すえき)などが出土している。築造年代は7世紀前半で、万葉歌人としても有名な有間皇子(ありまのみこ)の墓ではないかとの説もある。
3号墳は直径約28メートルの円墳で、墳丘の中央に二つの割竹形木棺(わりたけがたもっかん)があり、小型の鏡や武器、勾玉などが多く出土している。4世紀末から5世紀初頭の築造と見られる。