明恵紀州遺跡率都婆（西白上遺跡・東白上遺跡） みょうえきしゅういせきそとば（にししらかみいせき・ひがししらかみいせき）
| 地域 | 有田地域 |
|---|---|
| 所在地 | 有田郡湯浅町栖原 |
| 指定年月日 | 昭和6年6月3日指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 文化財分類 | 史跡 |
| 管理団体 | 湯浅町 |
解説
鎌倉時代の高僧である明恵上人の没後、嘉禎2年（1236年）に、弟子の喜海（きかい）らがその遺徳を偲び、明恵が修行した草庵（そうあん）の跡7か所と生誕地の計8か所に木製の卒塔婆を建立した。この卒塔婆は木製であったため朽損し、康永3年（1345年）に弁迂（べんう）が湯浅一族を勧進して石造の卒塔婆に改めたが、このうち7か所の卒塔婆が現存しており、これが「明恵紀州遺跡率都婆」である。
湯浅町には西白上（にししらかみ）・東白上（ひがししらかみ）遺跡があり、建久6年（1195年）に明恵が最初に草庵を結び修行の場としたところである。約30年後の寛喜3年（1231年）、この地の地頭湯浅景基（ゆあさかげもと）が、白上峰の麓に寺を建立し明恵に寄進した。これが施無畏寺（せむいじ）である。
