日光社参詣曼荼羅 にっこうしゃさんけいまんだら
| 員数 | 1幅 |
|---|---|
| 地域 | 海草地域 |
| 所在地 | 和歌山市吹上(和歌山県立博物館保管) |
| 時代 | 室町時代 |
| 指定年月日 | 平成20年6月24日指定 |
| 指定等区分 | 県指定 |
| 種類 | 絵画 |
| 所有者 | 和歌山県 |
解説
有田川町上湯川の日光山にかつて存在した、日光社の景観を描いた参詣曼荼羅である。古くは日光山を通って吉野、高野、熊野へ向かう参詣の道があり、中世の日光社は宗教的な拠点として参詣者も多かった。応永年間の火災で社殿堂塔が焼失し、その後復興したと伝えられるが、明治に入り廃社となった。本紙は縦148.7㎝、横117.8㎝、紙本著色の大画面で、現状は表装されているが、もとは本紙のみで折りたたんで携行し、勧進のための絵解きなどに用いられたと考えられる。画面上部に三つの峯を描き、中央に三社殿とその左右に建物を配置して瑞垣で区切る。画面左方には多宝塔、仏堂、鐘楼があり、下方には茅葺の建物も見られる。描かれる人物としては、社殿前には神官と僧侶、瑞垣中央の鳥居下には巫女が立ち、ほかにも巡礼者や芸能者など多様な参拝者の姿を自由闊達な違いで描いている。画風が16世紀制作の他の参詣曼荼羅に通じるところがあり、本図の制作時期も同じく16世紀と考えられる。中世日光社の景観を具体的の知ることができる資料として高い価値を持つ。