絹本著色鳥羽天皇像 けんぽんちゃくしょくとばてんのうぞう
| 員数 | 1幅 |
|---|---|
| 地域 | 海草地域 |
| 所在地 | 和歌山市(京都国立博物館寄託) |
| 時代 | 鎌倉 |
| 指定年月日 | 昭和31年6月28日指定 |
| 指定等区分 | 国指定 |
| 種類 | 絵画 |
| 所有者 | 宗教法人満願寺 |
解説
貞和3年2月18日(1347)「満願寺供養願文」によれば、満願寺は鳥羽上皇の時代、そして貞和年中に寺運が栄えたとある。鳥羽上皇は白河法皇のあとを受けて28年間院政を行い、その間熱心に熊野に参詣した。本品の他に、根来寺にも重要文化財に指定される鳥羽天皇像が伝わり、両者共に同形式、同時代で、白の装束を着し右手に檜扇をとる端麗な姿に表されている。本像には新旧二様の形式が混在しており、画面に大きく像容を描く点、その容姿がどこか写実的であること、顔の地に朱隈のあること、装束の形体、銀泥様の線で描いた文様の形式などは古様を伝える。その一方で、総じて賦彩が簡素でやや丁寧さに欠け、また顔、装束等の描線も類型的である。恐らく本像は鎌倉時代後期に、これに先行する鳥羽上皇の御影を写し伝えたものと思われる。