桜池院庭園 ようちいんていえん
員数 | 2370.0㎡ |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡高野町高野山293 |
指定年月日 | 平成22年2月22日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 名勝 |
所有者 | 金剛峯寺,桜池院 |
解説
昭和27年(1952年)に重森三玲の設計によって作庭された石、白砂、僅かな苔の三要素からなる枯山水庭園であり、龍安寺の石庭と同様の15石の庭である。寺院の玄関に作庭しているため、厳粛な雰囲気を損なわないよう苔を少なくし、雰囲気を柔らかくしている。門から入り、本堂と玄関に向かって視点が動くことを想定した配石である。高野山の庭には自然界の区切りが無いため、庭園の造形物が自然界に飲み込まれないように、背後の石楠花(シャクナゲ)との距離を多く取っている。
重森は枯山水の庭園様式を確立するに当たって龍安寺の庭を研究した。龍安寺との主な類似点は横三尊の石組、塀際の蓬莱山、一直線に並んだ三群の石組などがあり、この庭園は重森の龍安寺解釈の重要な庭であり、枯山水庭園の雛型ともいえる庭園である。