名古曽火葬墓 なごそかそうぼ
員数 | 770平方メートル |
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地域 | 伊都地域 |
所在地 | 橋本市高野口町名古曽 |
指定年月日 | 平成19年6月12日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 個人 |
解説
和泉山脈から派生して南北に延びる丘陵先端部の標高約107メートルの緩やかな斜面に位置する。
昭和38年(1963年)に地主が柿畑を耕作中、偶然に石櫃(せきひつ)を掘り当て、中から火葬骨を納めた蔵骨器(骨壺)が発見された。蔵骨器は奈良三彩薬壺形有蓋壺(ならさんさいやっこがたゆうがいこ)で、完形の優品であり、重要文化財に指定されている。平成18年(2006年)に発掘調査が実施され、石櫃を取り出した穴と墳墓の墓坑を確認した。墓坑は隅丸の長方形で、東西1.76メートル、南北2.14メートル、深さ約0.6メートルである。壁はほぼ垂直で、床面は平坦である。
古代の火葬墓はあまり知られておらず、本県の古代の墓制を知る上で貴重な遺跡である。