熊野那智大社 くまのなちたいしゃ
員数 | 8棟 |
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構成要素 | 第一殿(滝宮)(だいいちでん(たきみや))、第二殿(証誠殿)(だいにでん(しょうせいでん))、第三殿(中御前)(だいさんでん(なかごぜん))、第四殿(西御前)(だいよんでん(にしごぜん))、第五殿(若宮)(だいごでん(わかみや))、第六殿(八社殿)(だいろくでん(はっしゃでん))、御県彦社(みあがたひこしゃ)、鈴門(すずもん)及び瑞垣(みずがき) |
地域 | 東牟婁地域 |
所在地 | 東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
時代 | 江戸時代末期 |
指定年月日 | 平成7年12月26日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 熊野那智大社 |
解説
社殿は東から横一列に南面して建つ第一殿から第五殿と、矩折(かねおれ)に東面して建つ第六殿・御県彦社(みあがたひこしゃ)からなる。各社殿は瑞垣で仕切られており、正面には鈴門が開かれている。現在の特徴ある配置構成は、中世の絵巻物や曼荼羅(まんだら)等に描かれた状況とほぼ一致しており、古くからの形式であったことが分かる。
第一殿から第六殿が嘉永5~7年(1852年~1854年)の建立、御県彦社が慶応元年(1865年)の建立である。第一殿から第五殿の構造・形式はほぼ同じで、桁行三間、梁間正面一間・背面二間、切妻造、妻入(つまいり)で、正面に一間の庇(ひさし)が取り付く。規模は主祭神・夫須美大神(ふすみのおおかみ)を祀る第四殿が最も大きい。第六殿は、梁間二間の八間社流造(はっけんしゃながれづくり)で8柱の祭神を祀る。御県彦社は、梁間一間の一間社流造である。