名古曽廃寺跡 なごそはいじあと
地域 | 伊都地域 |
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所在地 | 橋本市高野口町名古曽 |
指定年月日 | 昭和40年4月14日指定、平成4年1月17日追加指定・名称変更 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 橋本市教育委員会 |
解説
橋本市高野口町の北西部、和泉山脈南麓の標高約95メートルの丘陵地帯に南面して立地する奈良時代に建立された古代寺院跡である。発掘調査により、塔を東に、金堂を西に配置する、いわゆる法起寺式(ほっきじしき)の伽藍配置(がらんはいち)であることが判明した。
塔心礎(とうしんそ)は結晶片岩の巨石で長軸約2.2メートル・短軸約1.5メートルを測り、中心に直径約0.6メートルの2段の柱座(はしらざ)をくり抜いている。心礎は当初の位置から東へ約2メートル動かされている。塔・金堂の基壇縁(きだんぶち)は半裁(はんさい)した瓦積み基壇で精巧に造られている。
奈良時代前期の瓦が多数出土しており、現地では塔と金堂の一部が復原整備され、見学できるようになっている。