大谷古墳 おおたにこふん
地域 | 海草地域 |
---|---|
所在地 | 和歌山市大谷 |
指定年月日 | 昭和53年11月15日指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 史跡 |
所有者 | 和歌山市 |
解説
5世紀末頃に築かれた全長約70メートルの前方後円墳で、和歌山平野を望む和泉山脈南麓の丘陵端部に位置する。後円部には、阿蘇地方産の石材と推定されている組み合わせ式家形石棺(いえがたせっかん)が直葬(じきそう)されていた。副葬品には馬冑(ばちゅう)、馬甲(ばこう)、鉄地金銅張(てつじこんどうばり)の馬具(ばぐ)、耳飾(みみかざり)、玉(たま)類などがあり、大陸的な色彩が強い。このことから、古代豪族紀氏(きし)一族の中で、朝鮮半島に出陣した武人の墓ではないかといわれている。