河内祭の御舟行事 こうちまつりのみふねぎょうじ
地域 | 東牟婁地域 |
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所在地 | 東牟婁郡串本町古座 |
指定年月日 | 昭和53年1月31日国選択、平成11年12月21日国指定 |
指定等区分 | 国指定 |
文化財分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
所有者 | 古座川河内祭保存会,古座獅子舞保存会 |
解説
古座川の下流に浮かぶ河内島(こうちじま)をご神体として、周辺の5地区が合同で行う自然崇拝の祭礼。古座地区では、宵宮(よいみや)の入船式で「河内大明神(こうちだいみょうじん)」の神額を受けた上中下地区の3艘の御船(みふね)が上流の河内島に到り夜籠(よごもり)に入る。河内祭の宵宮(よいみや)には、高川原(たかがわら)(高池下部(たかいけしもぶ))の獅子舞伝馬が十二竿灯(がんとう)を掲げ、笛太鼓で囃子(はやし)ながら古田(ふるた)の川原まで遡って獅子舞を奉納する。古田もまた川原で獅子を舞う。本祭では神職と、「ショウロウ」と呼ばれる童男2名・童女1名の神への奉仕者を乗せた当船(とうぶね)を先頭に、櫂伝馬(かいでんま)・獅子舞伝馬(ししまいてんま)・屋形船(やかたぶね)が舳先(へさき)を連ね島へ向かい神事が行われる。祭りは「センゴウ」と呼ばれる中学生たちによる櫂伝馬の競漕でクライマックスを迎える。本祭では、各地区の屋台が川原に勢揃いして、河内島に向かって祝詞を奏上し、獅子舞を舞う。獅子舞はいずれも伊勢太神楽(いせだいかぐら)系の熊野獅子、いわゆる古座流(こざりゅう)で「幣(へい)の舞」、「乱獅子(らんじし)」、「剣(つるぎ)の舞」を基調とした10曲前後を見事に演じる。 公開時期:7月第4土曜・日曜日