旧土谷家住宅主屋(こむぎ処マルキ) きゅうつちやけじゅうたくおもや(こむぎどころまるき)
員数 | 1棟 |
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地域 | 海草地域 |
所在地 | 和歌山市紀三井寺1102 |
時代 | 江戸末期 |
指定年月日 | 令和3年2月26日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 個人 |
解説
西国三十三所の札所(ふだしょ)である紀三井寺(きみいでら)門前近くの熊野街道沿いに建つ町家建築で、かつては廻船問屋を営んだ土谷家の住宅として使用されていた。平成29年(2017年)に内部が改修され、現在はパンの製造販売店として活用されている。
建物はつし2階建、入母屋造、瓦葺で、細長く取られた敷地のほぼ間口一杯に東面して建つ。建設年代は不明だが、手法から江戸時代末期と考えられる。和歌山県では珍しく街道に妻面を見せる妻入(つまいり)形式の町家で、屋根は棟から軒までに段差を一段設ける錣葺(しころぶき)とする点に大きな特徴がある。左手に通り土間を通し、右手に床上部4室を並べる間取りで、改修を経た現在も、外観と通り土間空間は伝統的な造りを良く留めている。