西岩代の子踊り・獅子舞 にしいわしろのこおどり・ししまい
地域 | 日高地域 |
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所在地 | 日高郡みなべ町西岩代 |
指定年月日 | 昭和52年3月16日指定/平成28年3月15日追加指定・団体変更・名称変更 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
所有者 | 西岩代伝統芸能保存会 |
解説
みなべ町西岩代の西岩代八幡神社の秋祭りにおいて氏子3地区が奉納する子踊りは、江戸時代中期頃に上方で流行した歌舞伎舞踊の影響を受けた古風な祭礼踊りである。このうち、戸仲地区は「千本桜・花の舞・扇の舞」、西中村地区は「黒髪の舞」、伏山地区は「奴房踊り(棒踊り・扇踊り・手踊り)」を伝承している。踊りの芸態は、神社境内にある回舞台の上で、幕内より若衆が拍子木を打ちつつ独特の口上を述べた後、引き幕が開けられ、3歳~12歳頃の子供が採り物や扇などを手に、踊り歌や締め太鼓の囃子(はやし)に合わせて踊る点に特色がある。また、子踊りとともに奉納される獅子舞は、日高郡内に分布する型の獅子舞の南限の伝承であり、子踊りを指導する若衆世代が中心となり奉納する。当地域の村落組織と祭礼芸能の伝承過程を考える上での貴重な事例である。