高野山霊宝館 こうやさんれいほうかん
員数 | 5棟 |
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構成要素 | 紫雲殿(しうんでん)、玄関(げんかん)・北廊(きたろう)・中廊(なかろう)、放光閣(ほうこうかく)、南廊及西廊(みなみろうおよびにしろう)、宝蔵(ほうぞう) |
地域 | 伊都地域 |
所在地 | 伊都郡高野町高野山306 |
時代 | 大正9年 |
指定年月日 | 平成10年9月2日登録 |
指定等区分 | 国登録 |
文化財分類 | 有形文化財(建造物) |
所有者 | 公益財団法人高野山文化財保存会 |
解説
高野山内の貴重な文化遺産を保存・展観することを目的に設けられた博物館施設で、数多くの国宝や重要文化財を収蔵する。登録されている建造物は紫雲殿、玄関・北廊・中廊、放光閣、南廊及び西廊、宝蔵の5棟である。開創千百年記念事業として建設されたもので、設計は技師長を務めた大江新太郎(おおえしんたろう)、大正9年(1920年)の竣工である。
大江は明治神宮造営、伊勢神宮造営などの主任技師として活躍するほか、宝物館等も多く手掛け、この方面の第一人者であった。また、東京帝国大学で庭園学を講義した。
構造は、鉄筋コンクリート造の宝蔵以外は木造漆喰塗りである。紫雲殿は、正面奥に位置する単層切妻造で正殿(せいでん)に当たる。玄関・北廊・中廊は、受付部と中廊により紫雲殿と、北廊により放光閣と結ばれる。放光閣は方形造(ほうぎょうづくり)で内部に阿弥陀如来を安置する。