たい松押し たいまつおし
地域 | 伊都地域 |
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所在地 | 伊都郡かつらぎ町花園梁瀬 |
指定年月日 | 平成11年7月9日指定 |
指定等区分 | 県指定 |
文化財分類 | 無形⺠俗⽂化財 |
所有者 | 花園郷土古典芸能保存会 |
解説
平安中期からとされる「花園の御田舞(おんだまい)」の鬼定め(役決め)完了の祝いとともに、1年の厄落とし、翌年の豊作を祈願する火祭りの一つである。大晦日の朝、下花園(しもはなぞの)神社境内に男衆が集まり、大松明(おおたいまつ)(長さ約10m、直径約70㎝)と若衆(わかしゅう)松明(小松明ともいう。長さ約2m、直径約20㎝、30~35束)を作る。前者は1年の厄落としのため、後者は来る年の豊作祈願のためにある。夜9時頃より氏神である丹生明神(にうみょうじん)の前で、まず神前の火(採火)により火が焚かれ、午後10時頃より大松明に点火、村の若い衆20名~30名が音頭取りの囃子(はやし)によって大松明を担ぎ上げ、祝い歌を唱えながら境内を3遍練り(押し)廻す。終わって夜11時頃、若衆松明に火が移され、行列をなした若衆、遍照寺の108つの鐘の音に調子を合わせ、「祝え」と叫びつつ、松明を左右に振りながら宮田跡まで進み、ここで分かれて各家に松明を持ち帰り、その火で神棚等の灯をともす。(公開時期:12月31日下花園神社)